伝わったことがすべて(ほんの一部の警察官へ)

気付いたら、前回の投稿が8月上旬。仕事関係者には、「こんなに長期間書かないなら、ブログをやる意味がない。やめたら?」と嫌味を言われる始末(^-^;

でも、日々の繁忙にかまけて、全然、書けませんでした。

が、今週立て続けに、書きたくなることが続いたので、書きます。

それは、警察官の言動についてです。

私の仕事柄、警察の捜査に協力することも多く、自然と警察官と被害者のやり取りも聞こえてくるのですが、今週2件も、「まだまだ分かってないなあ」と思うやり取りがあったのです。

1件目、ストーカー事案で、H警察署生活安全課。

被害者の実家や職場周辺まで執拗に付きまとった犯人を捕まえてくれたとこまでは良かったのですが、先週、担当の刑事さんが被害者に、「犯人は認めていない。外に出たらまた同じことをやると言ってるので、引っ越しすることも考えた方がいい」と言ったらしい。当然のことながら被害者は、不安になり泣き出し、私に電話してきた。「私、どうしたらいいんでしょう。」と。

もちろん、選択肢の一つとして言ったのだろうが、現に被害者の不安を煽ったいる訳だし、参考人聴取を依頼されたこともあり、H警察署まで出向き、聴取後、(新人の)刑事さんに、「あなたではないと思いますが、こういう発言した方がいらっしゃったようで・・・そういう発言をされた方に物申したい」と、そうしたら、「上司に伝えてきます」と。そしたら、聞こえちゃったんです、生活安全課長の声が。「選択肢の一つとして言っただけだから問題ないよ。合わせる必要ない。」と。

あきれちゃいました。本当に直接説教させてもらえるとは思っていませんでしたが、せめて「言い方が悪かったかな?」とか「被害者にはもう一度趣旨を説明しておいた方がいいな。」位は欲しかった。私に聴取した刑事さんは、「おっしゃる通りです。」と理解を示した(フリをした?)が、あの生活安全課長は分かっていない。

警察としては悪気がないから問題ない、ではない。被害者にどう伝わったかが問題なんです。本来、そんな狂った犯人、もちろん実刑が望ましいけど、あきらかにおかしいんだから措置入院で世間と隔離するなど最大の努力をするとともに、被害者には、「できる限り貴女の安全は確保するから、安心して」と言うべきだ。「引っ越すのも選択肢の一つ」なんて安易な言い方は、もし万が一何かあった場合の警察としてのアリバイにしか聞こえない。「そういう提案もしたのですが・・・」

ちなみに、私は、話が長い(このブログも長い(^-^;))と言われますが、それは、相手に伝わりやすいように、極端な表現を使いつつ、それだけでは誤解されかねないので、違う複数の表現で説明するので、自然と長くなってしまう。まあ、これは、単なる言い訳に過ぎませんが。

もちろん、私も、うまく伝えられず、相手に誤解を与えてしまったことが多々あります。それでも、開き直らず、自分の言わんとしたことを説明する努力はしているつもりです。

2件目、暴行事件でK警察署。

被害者側から「加害者側の弁護士から示談の申し入れがあったが、即答を避けたら、刑事さんに、大人しく示談に応じろ、という趣旨のことを言われた、警察が民事に介入してくるのか?こんな事件やりたくないのか?」と相談があった。K警察署には、別件もあったので、訪問。刑事課長さんと話をさせていただいたら、案の定、「相手が輩だからあまり追い詰めると、報復等があるから、あんまり過大な要求はしない方がいいという趣旨のことを言ったまで。同様の事件ではだいたい言っている」と。やはりそうですよね。そんなこと、私は分かっています。

でも、被害者側はただただ怖い。安易に示談したら逆にまたやられるのではないか?と不安になっているんです。だから、警察としては「何故、そのようなアドバイスをするか」というのをちゃんと説明してあげて欲しいですよね。

その刑事課長さんは、H警察署の生活安全課長さんと違って、「警察官って、伝え方が下手でねえ。後でちゃんと説明するように言っておきますね」とあっさり認めくださいましたが、まだまだの方もいらっしゃるようです。

両警察署とも、しっかり事件化して、立派に業務執行はされている。しかし、配慮の足りない言葉一つでそれを台無しにしていると思われてならないのです。

めっちゃ久しぶりのブログが、少々重たく、また、少々上から目線で癇に障った方もいらっしゃった方もいるかもしれませんが、私が現役時代からずっと言い続けていることなので、少々熱くなってしまいました。

せっかく再開したので、日頃感じたことを(もう少し短く)紹介していきたいと思います。