スマホとパーソナルスペース

パーソナルスペースって、ご存知でしょうか?

他人が近づいてきたら無意識に距離を取りますよね。その、相手に侵入されたくない空間をパーソナルスペースと言います。親しい間柄(例えば、彼氏と彼女)だとめっちゃ接近しても気にならないし、その時の諸条件で違いはでてきます。もちろん、個人差もありますが、例えば、深夜にガラガラの電車内でウトウトしていて知らない人が横に座った場合、それはパーソナルスペースの考え方からしたら明らかに不自然ですし、まあ、痴漢か仮睡盗(寝てる人を狙うスリの一種)でしょうね。

さて、人間の防衛本能的なパーソナルスペースですが、朝の通勤ラッシュとなると、どうしようもないから皆我慢してますよね。今朝は雨が降っていて皆傘を持っていたこともあり、私は、家を出る時から、トラブルの発生しやすい日だよなあ(ブログネタが拾えそうだなあ(笑))、と心して電車に乗り込みました。

そしたら、いきなり意固地に立ち止まっている若者を発見。前に不自然なスペースがありました。「おいおい、今からもっと混んでくるぞ!何考えてんだ?」と思いながら彼の斜め後ろに移動し、彼の手元を見るとリュック。ということは、背負っていたのを手に持ったのだろうから、マナーはわきまえてる?としばらく注視していたら、電車が揺れてリュックが彼の前の人(輩系)に当たる度にその輩が彼をチラッと見る。そう、その輩を押すのが怖くて、かといって、他の位置に移動できず、固まっていたようです。可哀想に!急に同情モードになってしまいました。俺だったら、むしろそんな奴、めっちゃ押し込んでやるのに・・・またまた大人げない行動を妄想(^-^;

で、その輩が視線を戻した手元にはスマホ。ゲームに熱中しているようです。パーソナルスペースは、無意識のうちに取る空間ですが、そういう意味では、スマホに夢中過ぎて、普通なら我慢する密着感が気になってしょうがなかったのでしょうね。

そういう観点で見回すと、満員電車なのにリュックを背負ったまま、大きめのバッグを肩にかけたままで、スマホをやっている人がいかに多いことか。今日は、特に片手に傘を持っているので、スマホを最優先に考えると、周りの迷惑も顧みず、またいびつなパーソナルスペースを作ってしまっているんですよね。まあ、これが本来の意味でパーソナルスペースではなく、スマホをいじるための物理的な空間の確保という意味合いがあるのも事実ですが、夢中になり過ぎて、周りが見えていない中で、距離を取ろうとしているのは、一種のパーソナルスペースの確保と言えるのではないでしょうか。

ところで、スマホの問題と言えば、歩きスマホの問題がよく取り上げられますよね。それも、スマホに注意が向き過ぎていて周りへの注意が散漫なことによって発生する危険を指していますが、止まっている状況でも、周りが見えていないため、トラブルを発生させる危険性は高いと言えます。

ちなみに、リュックを背負ったり、トートバッグを肩に掛けたりしながらスマホに夢中になっている方々は、防犯上もリスクが高いですよ。スリにとっては格好の獲物ですからね。

スマホに夢中になっていて降りる駅に着いて慌てて降りてくる人も結構多く、乗り換えに通常より時間が掛かったり(それに文句を言って突き飛ばしている人も見ました!)、といった問題もありますが、ガラ携の時には発生していなかった問題が他にも起きている気がします。電車で座っている人のほとんどがスマホでゲームをやっている光景は、滑稽を通り越して、何か寒い気がしました。

かく言う私も、メールのチェック等でスマホをいじることが多いので、気を付けなきゃ、と自戒しています。もっとも、ゲームは一切やらないので、集中度は違うと思いますが。えっ?ゲームをやらない理由?格好いい理由ではありません。私は、何でもとことんやらないと気が済まない性格なので、ゲームもやり始めたら人よりも嵌ってしまうのが分かっているからです(^-^;

なんかパーソナルスペースを引き合いに強引にスマホネタに持っていきましたが、実は、もっと問題だと思っていることがあるので、心理学とはあまり関係ない話題になるかもしれせんが、明日書こうと思います(もっと短く)。